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アジアンツアーこぼれ話 ラス・ブレイ


PDCアジアンツアー開幕戦 韓国ステージ。
PDCの冠はついているものの主催はPDKという韓国版PDJ。
あくまでアジアンツアーはPDC直系のツアーではなくPDCサンクションという位置付け。
PDC公認のツアーではあるけどPDC主催ではなくPDCが開催するメジャートーナメントにでるための出場権利をランキング上位者あげますよという形。

そんなわけでどこかPDCであって、どこかPDCでないアジアンツアー。
それでもあるひとりの存在がこの試合はPDCだという雰囲気にしてくれていました。

PDCオフィシャルコーラーにして、オフィシャルレフリー。
その声はPDCの代名詞とまで言われる人物。
ご存知 “The Voice” Russ Bray  ラス・ブレイです。

今回ラス・ブレイはコーラーの仕事よりもトーナメント全体の規則やマナーの管理、その指導という立場をPDCから任されてのアジアンツアーでした。
会場ではファンとの交流はもちろん、各国のオフィシャルスタッフとのルールの確認、コントロール業務など会場内をひっきりなしに動いていました。
また観客席の一番上から熱心に試合を観戦している姿も印象的でした。
アジアンツアーは始まったばかりでまだルールも徹底されていませんし、マナーも国ごとに違ったりします。
新たに採用されたスコアシステム「DartConnect」(通称だーこね)の操作もまだ慣れていない選手がほとんど。
また開催国の韓国はスティールがそんなに盛んでないためトーナメントも少なく計算が遅かったりマーカーをやったことがないという選手がほとんどだったため試合進行がスムーズでない試合も多かったです。
未成熟なアジアのスティールをラスはどんな思いで観ていたんでしょうか。

そんな中、ある選手のおかげでPDCルールで大事なことをラスから教わることができました。
確認できたという方が正しいかな。

その選手とは第2戦でトーナメントスタッツ ave88.43 First9 100.2を叩き大会最高記録をマークしたマックこと幕内邦昌です。
数字のとおり韓国でもマックは好調でした。
第2戦もこのままベスト32まではスムーズに行くかなと思いながら3回戦の試合を会場の上の方から観戦していました。
ちょうど隣でラス・ブレイもマックの試合を観ていたので「He is my friends. very good player.」と言うと「I know なんちゃらなんちゃら」って答えてくれました。
見ればわかるよ♡ってことでしょう。

さて勝てばベスト32という試合だったんですがマックがどうも集中できていない様子。
どうやら相手選手のプレイや計算が遅いことが気になっているようでした。
フィリピンではとても有名でみんなの師匠的存在のベテラン選手とのこと。
たしかにプレイは遅かったです。
とくにスローラインに立ってから必ず一度素振りをしてから投げるというルーティーンにやられたらしい。
結局マックは最後まで試合に集中できない感じで負けてしまいました。
それをラスも観ていてマックのイライラを感じとっているようでした。

試合に負けて肩を落とし観客席の階段を上がってくるマック。
そこで観戦していたラスを見つけるやいなや英語でラスに質問します。
もちろん流暢な英語ではなく、単語をただ並べての会話ですがそれでもまったく問題なくラスに通じてました。
マックがラスに確認したのは「PDCではスローラインに立ってからダーツを投げる前に素振りをするのはOKなのか?」というものでした。
マックのこの問いに対しラス・ブレイの回答は「No problem. 問題ない」でした。
えー!PDCは素振りOKなの?? とても意外でした。
そしてラス・ブレイは素振りOKの例としてスコット・カーシュナーの名前を挙げました。
SUPERDARTS2013の優勝者なので知ってる人も多いでしょう。
彼はPDCワールドチャンピオンシップにも出場したことがありますが、その時もスロー前に素振りをしてました。
「スコット・カーシュナーを知ってるだろ? 彼もノープロブレムだ。 素振りをするが何の問題もない。」そう説明してくれました。

そして最後にラス・ブレイからマックに対し直々のアドバイスがありました。
ラスは自身の胸を叩きながら言いました。

「Myself ! Myself !」

相手や状況は関係ない、すべて自分自身だ。
たとえ相手が遅かろうが、周りのノイズがうるさかろうが、空調に問題があろうが、関係ない。
すべて自分自身の問題だ、もっと心を強く持て!
そんな風にラスからあの声で直接言われたら、、そりゃ響きます。
マックがラスから言われてるのを見ていてこっちまでハッとさせられました。

自分もそうですが日本人選手はいろいろ気にする人が多いです、細かいです。
相手が遅かろうが、マーカーが下手くそでリズムが狂おうが、応援がうるさかろうが、、
それを気にして負けるのは自分自身の問題、もっと強いメンタルを持てとラスは言っているのです。
まさにその通りで自分自身がしっかりして、試合に集中していればどんなことでも気にならないんです。
ラスのアドバイスは目の覚める思いでした。

直接アドバイスをもらったマックは「ラスからアドバイスをもらえただけでも今回ここまできた甲斐あるっしょ!」とご機嫌でした。
たしかにとても価値あるアドバイスでした。
英語そんな話せるわけじゃないのにラスに話しかけたマックのおかげです。
おかげで素振りルールも確認できたし、貴重なアドバイスも聞けました。
カムサハムニダ。

ラスからのアドバイス「Myself ! Myself !」今回の遠征こぼれ話としてご紹介させていただきました。
Thankyou! RussBray

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